昨日の踊りについての反省。
そしてそこから学ぶこと。
打ち上げから帰宅し、家でパートナーのかんかん相手に大反省会をしました。
後悔ではなく反省です。
昨日私はSoleaを踊りました。
いつもは大抵かんかんによる歌とギターで踊るので その時のテンションで多少噛み合わないことがあっても 概ね向かいたい方向に 不安はなく進行していきます。
(ただ そこは厳しいかんかんなので 時折モデルチェンジを求められ 日々変化はしているわけですが)
昨日、最初に踊ったのはリハーサルで。
私のフラメンコのこだわりとチャレンジは毎回この「リハーサル」にあります。
ここが一番自分を試せる場であり機会だと思っています。
だから どんな時でも構成は伝えません。
聞かれれば最低限は伝えますが テンポを変えたいとか こんな風に歌って欲しいとファルセータの長さがどんだけとか、
まず言いません。
だってそこを試したいのだから。
それに せっかく弾いてくれる、歌ってくれる感性に触れることができる絶好の機会でもあるわけで。
で、昨日のリハ。
①いつもよりだいぶゆっくりのテンポ
②1歌のあと、エスコビージャからのジャマーダ、踊りのテンションより先にギターのテンションが上がってしまう
③ファルセータが来ない
④ファルセータのあと 音が来ない
⑤por buleriaにカンビオするとき 思うテンポに上がらない
⑥エスコビージャの中でファルセータ欲しいところに来ない
が出来なかったところ。
まぁ沢山ありますねぇ。
①に関しては 弾く方のイメージなので そこに合わせてみるのが実践の学びになります。
普段よりゆっくりということは 普段よりより丁寧に重く動かないと 踊りが先走ってみえちゃう。踊りのリズムが浮いてみえちゃう。
ゆっくりは難しいけど 現場で学べるお勉強です。
②③④⑤⑥
に関して、本番までの合間にギタリストに相談する(伝える)べきか すごーくすごーく葛藤しました。
お弁当食べながら化粧しながら すごーく葛藤しました。
でも リハーサル踏まえての本番なわけで
リハーサルの様子からギタリストさんが何か汲み取ってくれてることもあるかもしれないのに 先に言ってしまうのは ほんとの意味で「リハーサルを活かす」ことにならないかも。
なのでもう一度本番で確かめることにした。
・もっと明確にテンポを出す
・伝える気持ちをもっと強くもってはっきり動く
・まだ続きがあることを汲み取ってもらえるよう音の作り方をもっと繊細に丁寧に重ねよう
・エスコビージャの流れは音聞きながら その時のテンションと展開でしか作れないので ファルセータが来ようが来まいが 歌呼ぶまでの小ネタを用意しておこう
自分の中でそんな風にチャレンジポイントをまとめて本番に挑みました。
出だし、サパテアードぐずぐずしちゃった。
でも流れ出した。
①心算は出来てたので しっかりそこに乗って動いた
②リハと変わらず。→持ち帰って検証
③ファルセータ入れてもらえた。嬉しくて踊りながらギターにハレオ。→達成の実感
④リハと変わらず。→持ち帰って検証
⑤若干強引さはあったように思うけど 結果的にあげたいところまで上げられた→なぜ強引さを自分で感じたのか、持ち帰って検証
⑥進行上、そんなに重要ではないので本番では気にせず進行。その分メリハリ感欠けそうなので小ネタ投入でbuleriaまでのテンションを上げていく方向にシフト(思想)チェンジ
わざわざブログに書くこと?書くほどのこと?ではないのかも知れないけど
生徒さんには知ってて欲しいなと思って記事にしてみました。
より良いもの、最善の踊りをお客様にお出しすることが 踊り手の心得の1つだと思います。
そのために こんな構成だからこんな風に演出したいと明確に伝えることは ギターや歌の方にとっても 安心で演奏しやすいのかなとも思います。
でも私はあえて 失態をさらす覚悟で 毎回自分を試したいのです。
ライヴ全体のクオリティを下げることになりやしないか、
共演の皆様に不安を与えないだろうか、
それを考えると 自分の拘りは ただの傲慢なのかも。
それも思います。
だからこそ 機会を下さる方々に、共演の方々に、見てくださり拍手やハレオまでかけて下さるお客様に
心からの「ありがとうございました」を言える私がいるのです。
持ち帰る課題、具体的な課題があるから「反省」するのです。
とっても長くなってしまいましたが
とりとめのない 反省文をお読み頂きありがとうございました。
次にSoleaを踊る時、そこ注目される覚悟で踊ります。
ドヒャーーーーー!!!
ESTUDIO FLAMENCO
大阪市中央区(本町、心斎橋から徒歩圏内)にあるフラメンコ教室。踊りだけでなくカンテ、ギター、パルマ総合的に学べるアカデミアです。外部の方も利用できるスタジオレンタルも可能。詳しくは右上の≡をタップして下さい。
0コメント